Tuesday, October 21, 2014

熊野SUPマラソン:自信を持つことの大切さ

日曜日に開催された「第1回熊野SUPマラソン」に参戦してきました!

カリフォルニア・ハワイ遠征から帰国し直後の大会なので出場するかしないか迷いましたが世界遺産の熊野に行くことなんて滅多にできないので行くことに。

レース2日前までは日本地理に弱い僕は熊野がどこか認識していませんでした。帰国してGOOGLE Mapで調べるとめちゃくちゃ遠くてびっくりしました。最初から最後まで運転してくれたSICの山内さんに感謝です。(遠くてビビっていたけど僕は助手席で座っていただけです)

熊野に到着した問いは既に日が暮れる直前でしたが海と山の距離が近くびっくりしました。葉山も海と山が近いんですが熊野は葉山よりも山が大きくパワフルでした。

熊野駅のビジネスホテルにチェックインし、何か食べようと思ったらあまりご飯屋さんがなく結局焼き肉を食べることに。ここ凄く美味しかったので来年熊野に行く方は是非!

*ここからの写真は全てMauiから来ていた808photo.meのYohanが撮ってくれた写真です。彼は数多くのカヌーのレースをハワイで撮っている有名な写真家。(https://www.facebook.com/808photo.me

Photo by: 808photo.me
レース当日になり会場へ向かうとそこで待ち迎えてくれていた海と砂浜の景色にびっくりしました。本当に日本なのかと思うぐらい水も青く砂も白い。そして予想以上にSUPが多くてびっくりしました。(SUPマラソンに参加された人は総合168人)SICの板も多くて目立っていました。
Photo by: 808photo.me
そして今回熊野に来たもう一つの目的はモロカイチャンピオンのTravis Grantと漕ぐためです。Travisは3年前程から同じOC-1メーカーのライダーという接点があり今では仲いい友達です。2週間前はBattle of the Paddle, 1週間前はMolokai Hoeで一緒になりました。Travisを知らない人も多いと思いますがもともとはオーストラリアに住んでいてハワイに移住した世界的にも有名なアウトリガーカヌーのパドラーです。SUPの漕ぎ方もConnor Baxterや他の外人選手のように身体に無理がある漕ぎはせず(これについてはまた今度書きます)凄く効率がいい安定感溢れる漕ぎをします。その彼と一緒にレースする為に熊野へ行きました。
折り返し手前。スタート出遅れたが追いつき安定した漕ぎでついていく
Photo by: 808photo.me

レースコースは15kmの往復コースレース。BOP, Molokai Hoeと連戦明けだったので少し疲れが残っていましたがTravisも全く同じ状況だったので気合いが入りました。BOP以来SUPの漕ぎが本当に調子いいのでとりあえず付いて行けるところまで付いて行こうという作戦でした。
Photo by: 808photo.me

付いて行くはずだったのですがスタートで隣の選手と接触し、出遅れたため10番手ぐらいからトラビスを追うことになってしまいました。折り返し地点手前でやっと追いつきそこからは7−8割でトラビスと並走。彼もダウンウィンドの為に温存していると感じたので僕も温存することに。
ジェットに声をかけられ折り返し地点へ戻る
Photo by: 808photo.me

折り返し地点となっていた船が中々見当たらないなと二人で話ていたらいきなりジェットスキーが後ろから来て「折り返し地点を越えています引き返して回航してください」と言われました。それを聞き振り返ると僕たちは相当沖にいて600メートルぐらい折り返し地点を通り越していました。そこから急いで戻り回航。回航した瞬間彼に「See you at the finish line (じゃあゴール地点で!)」
ダウンウィンドスタート
Photo by: 808photo.me
ここからはダウンウィンドで自分自身もいい感じでうねりに乗っていたのですがじわじわとはなされました。後ろからも見ていて無駄が無くメリハリをつけウネリを最大限に乗りこなしているのが分かりました。

結局最後は3分離されて2位でゴール。

今回一緒にやって感じたことは「上手さ」の大切さでした。さすがモロカイで優勝してカヌーのトップ選手なだけあり「漕ぎ力」は凄かったです。ただ近いうちに必ず同じ様な走りができると感じました。そして漕ぎのテクニックや技術に関しては自分も衰えていないと思いました。(日本人には日本人に向いた漕ぎがあることを確信しました。これについてもまた今度)

後は上手さです。これはBOPでも感じましたがトップ選手は「上手い」。本当に凄い選手はどんなコンディションでも速いです。彼らから波が大きいからや荒れているから、フラットだからだめだったとかいう言い訳は一切ありません。それは彼らは本当に速く「上手い」からです。BOPでもそうでしたがいくら波のタイミングや運があってもトップ30の選手は変わりません。皆決勝に残り結果を残す。
Photo by: 808photo.me
今回のトラビスのダウンウィンドもそうでしたが落ちることも無く板を操りうねりに乗せてました。この上手さはあらゆるコンディションで練習し、沢山のレースを経験すれば自信が付き、必ず身に付くと思います。僕の課題はどんな相手、そしてどんなコンディションでも自信がもてるようもっともっと漕ぐことです。皆さんも不安だったり緊張して実力を発揮出来ないと思う人はとにかく練習を誰よりもすれば自然に自信が付き不安や緊張もなくなるはずです。僕も8月のShonan Chigasaki Proでは初めて海外選手と対戦するということで緊張しいいパフォーマンスが出来なかったのですがその経験を活かしBOPと今回のレースでは自信を持ってレースできました。
初めてのさんま

トラビスの人柄はいつも通り最高で参加しているパドラー皆さんの笑顔を見て「パドルスポーツって素晴らしいな」と思えました。トラビスも「日本のパドルコミュニティーは皆ハッピーで素晴らしい」と言ってました。主催者の皆さん、スポンサーの皆さん、そして参加者の皆さん。素晴らしい大会をありがとうございました!

速くなる為に一番重要なのは自信

去年と比べ今年レースで結果を残せているのは「自信」がついたからです。一つは練習の質、量、そしてテクニックから生まれる自信です。今年はSUPに打ち込み年間メニューをシーズン前に決め練習の質を上げました。そしてテクニックもオフシーズンに改善しSUPを漕ぐ量も増やしました。
荒れていても安定して漕げる板
Photo by: 808photo.me

もう一つ自信がついた理由は自分が使っているギアに対する自信です。去年のシーズンが終わってから数多くのパドル、そして板を12月に乗ってきました。その結果どんなコンディションでも一番いいと思えるSICのX12Proに出会いました。フラット、アップウィンド、サイドウィンド、ダウンウィンドでも一番調子がいい板です。2015年もこのモデルが継続されるので使い続けるのが楽しみです。パドルもKialoaとSIC Battleを使い回しています。パドルも一時期は迷い夏には噂のQuickblade Trifectaを2週間ほど使いましたが日本人の体系、そして漕ぎ方に合わないと感じ手放しました。全日本は肩の調子もいいのでSICのBattle 90でいきます。

自分の乗っている板もパドルもどんなコンディションでも一番ベストな選択だと胸を張ってスタートラインに立てるのと立てないのじゃ大違いだと思います。トップレベルの戦いだとそこで勝敗が決まります。
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ここ1ヶ月は今までの競技人生の中でもかなりハードなスケジュールだったのでオフシーズンが待ち遠しい感じです。ただオフに入る前に11月の全日本選手権があります。既に今シーズンは遣り切った感があるので中々練習に対するモチベーションが上がりませんが最高の状態でシーズンを締めくくれるようにしたいと思います。

とりあえず身体を休め、ギアの調整をし今週後半からまた練習を再会したいと思います!

Paddle with Aloha,
Kenny





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